「クリナップショールーム見学と絵手紙教室」報告

 

今回のセミナーはクリナップさんのショールームを見学させていただくことと、そこで時々開かれている絵手紙教室をMICCの会員と一般の方に体験していただこうと言うセミナーでした。
当日は約20名の方に参加していただき盛況の内に終えることが出来ました。
さて1時半から始まった訳ですがはじめにショールームの見学をさせていただきました。ここには写真がありませんが一家4人の平均的な家族の台所の收納品のおおさにびっくりしました。多少の差は有るにしろ結構な品数が
納まっているものです。
こちらに務めている会員の青沼さんがいろいろな設備機器について説明してくださいました。


ユニットバスの説明。
近頃は在来でやるほうが珍しくいつのまにかユニットバスが当たり前になってしまいました。
大きさもだんだん大きくなる傾向にあるのでしょうか。


さて住宅設備機器の説明が一通り終わると絵手紙教室の始まりです。日本画を勉強されていたと言う、やはりMICC会員の牧野さんに教えていただきました。多くの人がはじめてのようで牧野さんの説明に熱心に耳を傾けています。顔料の説明や筆のこと、書き方のことなど一通り説明を聞き終わったらさあ本番です。鉛筆で下書きを書くというようなこともしないので結構初めの線を引くのに緊張します。


当日牧野さんから参加者に配っていただいたプリントの内容です。

絵手紙をかいてみましょう!

《準備する物》
一般的には、顔彩・墨汁・筆・ハガキ・筆洗い・パレットなどですが、今回は顔彩と墨汁のかわりに水彩絵の具とマジックを用意しました。

顔彩と水彩絵の具の違いは原料なども違いますが、何より色そのものが違います。顔彩は「緑青」、「浅葱」など日本古来の色に対して、水彩絵の具は、「ビリジアン」、「セルリアンブルー」などです。
ですので、顔彩は混色すると色が濁ってしまうので、混ぜるのは極力1,2色までにしてそのままの鮮やかな色を使います。
水彩絵の具の場合は、そのままの色を使うと、野菜や植物などをかいた時は特に 不自然に鮮やかな色になってしまうので、少し色を混ぜて使いましょう。(参考までに、ビリジアンの使用はあまりオススメしません。黄色と青を混ぜた方が自然な緑色になります。)パレットの上でいろいろな色を混ぜて、より自然な色を目指しましょう!

墨汁については、輪郭を描くときや文章を書く時に使います。筆で輪郭をかくのは慣れないと難しいので、最初はマジックでかいてみましょう。慣れたら水彩絵の具の「黒」を使ってもよいのですが、その場合は墨汁よりも色が薄く、発色もイマイチなので、モチーフの色に合わせて色を混ぜてみましょう。

筆はなるべく太筆を使って大胆に塗りましょう!

ハガキは、絵の具を使用する場合は官製はがきを使いません。画仙紙など文房具屋さんに行けば絵手紙用のハガキが売っています。これだけが絵手紙の唯一の注意点かもしれません。

あとは絵手紙に決まり事はありません。ぶっつけ本番で、いきなり大胆にかいてみましょう。なるべく大きく、ハガキからはみだす位の方が生き生きとした感じになるし、多少輪郭がいびつになっても「味のある」絵手紙になります。「下手でいい、下手がいい」 気楽にまずは1枚かいてみましょう!!


その他になるほどと思ったこと
□ 左手(利き腕で無い手)で書いてみるのもおもしろい。自分でも予期せぬ面白い線がいけます。
□ 文字を書くときは筆を廻しながら書くと味の有る字が書けたりします。
□ 送った相手は題材を見ているわけではないのであまり形を気にしないで描きましょう。

などなど。

最初少し戸惑っていた参加者の方も徐々に慣れてくると筆も進み短い時間でしたがだいたい一人3枚くらいは
描かれたようです。電話、e-mailとある意味ではとても便利で、なおかつスピーディーな通信媒体が当たり前の時代ですが、だからこそ「ああ 自分のために時間をかけてくれたんだなー」と素直に感じることができる絵手紙のような物が盛んになるのだろうと思います。この日参加できなかった方も一度挑戦してみたら如何でしょう


参加された何人かの方の作品を紹介


R.Iさんの作品です。そういえばそろそろ焼き芋屋さんの季節です。でもどうしてあんなに高いんだろう。


次郎柿は静岡浜北の松本治郎さんが育てた事によると有りました。江戸末期の話。K.Aさんの作品です。


本当においしそうなバナナです。 当日も話が出たのですがバナナは遠足の際デザートかおやつかがいつも問題になるとラジオで言ってました。T.Mさんの作品。


ピラカンサの実がもう色づく季節だなーと気づかされます。この絵では旨そうだけど食べれるんでしょうか?
K.Nさんの作品です。


天真爛漫な性格がうかがい知れます。 普通に素材を描いたものも有ったのですがお願いしてこの作品を載せさせていただきました。A.Kさんの作品です。


「秋茄子は嫁に食わすな」は嫁の体を案じてと言いますがどうも嘘で、単に姑の意地悪らしい。近頃は「秋茄子は姑に食わすな」? A.Sさんの作品


よく見る花だけど名前がわかりません。いがりさんの本で調べましたがわかりませんでした。 K.Kさんの作品です。


秋にはいろいろおいしいものが有りますが栗もその一つ。「ご無沙汰」の字が間違っているのは愛嬌か。 K..Fの作品。


早くから気が付けばいいものをセミナーの終わりになってホームページに載せようと気が付いたものだからその時いた方の作品しか掲載できませんでした。 載せられなかった方にはお詫び申し上げます。