六本木ヒルズ見学&青山・表参道

 

去る2003年11月26日に第6回セミナーの「六本木ヒルズ見学&青山・表参道散策」が無事終了しました。少し時間が経ちましたがそのときの様子をお知らせします。
当日は天気にも恵まれました。建物の見学が大きな比重を占めていたので少し心配しましたが見学も楽しく行う事が出来ました。
参加人数は前にもお知らせしましたが21人の方に参加していただきました。
どれくらいの参加者があるかそれも心配でしたが予想以上の方に参加していただきありがとうございました。

当日大体の方が豊橋から新幹線で東京に向かいましたが、名古屋方面の方はその時間に豊橋に来る事が大変だ、ということも有り東京での待ち合わせとなりました。その他にも東京で合流して参加していただいた方も何人か見えました。
 

六本木ヒルズ概要

所在地 東京都港区六本木6丁目
全体面積 約89,400㎡(約300mx300mの面積相当)
延床面積 759,100 ㎡
主要用途 事務所・店舗・ホテル・テレビ朝日・住居・映画館
商業面積 約43,000 ㎡
店舗数 200店舗
駐車場 2,762台
交通アクセス 地下鉄 日比谷線 ・大江戸線(2駅)
南北線
総工費 2,700億円(岡崎市の予算の約3年分)
工事期間 約3年
街路樹数 68,000本
居住人口 2,000人
就業人数 20,000人
エレベーター数 67台

 

六本木ヒルズの計画から完成まで

六本木ヒルズは1986年に六本木6丁目地区が「再開発誘導地区」に指定されたところから始まっています。着工が2000年4月ですから着工までに14年あまりかかった事になります。どうしてこんなにかかったかといえば概要にも書いたように広い敷地の中には沢山の人たちが住んでいた訳ですからその数がそのまま合意を取り付けなければならない地権者の数になるわけです。その数500人。その人たちに納得してもらうために長い時間を要した訳です。総合的なコーディネーターとして地権者でもあった森ビルがあたり徹底的な話し合いを経て昨年の完成となりました。

多くの著名なデザイナーの参加

 
このプロジェクトには私たちになじみのある多くのデザイナーが参加しています。

KPF アメリカの設計事務所  森タワー・ホテル棟・シネコン設計。名古屋のJRタワーズも確かデザインしています。
石井幹子 照明デザイン。横浜ベイブリッジ、東京湾レインボーブリッジなどの照明も手がける。
伊東豊雄 建築デザイナー。SF(ストリートファニチャー)を担当。
内田繁 空間デザイナー。11人いるSF製作の中心的役割を果たす。インテリア産業協会主催の講演を行うなどインテリア産業協会ともつながりが深い。
杉本貴志 スパーポテト主催。グランドハイアット東京のチャペルとガーデンレストランの内装を担当。
日比野克彦 岐阜生まれ。SFを担当。
槙 文彦 建築家。テレビ朝日社屋を担当。代官山ヒルサイドテラスが有名。今回青山で寄ったスパイラルも氏の作品。
ジョン・シャーディー 米国の建築家。低層部商業施設・メトロハットを担当。

その他にもともて多くの才能ある芸術家が参加しています。
そしてそれらはそれに応える才能ある施工者、製作者に支えられている事は言うまでもありません。


さぁ見学!



さあこれから見学です。
私たちは六本木ヒルズで常時行っているツアーのうちの「建築ツアー」参加しました。
約2時間で一人¥3,000円也。
設計を担当した森ビルの設計担当の東さんが説明して下さいました。耳にFMの受信機をかけ説明を聞くというスタイルです。
この場所は森タワーの玄関前です。あまり旨く伝えられませんが写真でよく見るタワーの足元です。
とは言っても4階になります。うえから下りてきている不思議なものは後でもう少し写っている写真が出てきますが・・・・・。


路地的空間


外部のように見えますが内部の通路です。前期のジョン・シャーディーのデザインだったと思います。
地層のようなデザイン、渓谷のようなデザインです。
この通路は写真のせいもありますがそれだけではなくやはり少し薄暗いまるで外部のような空間です。
ただ明るいだけでないこのようデザインがこの頃ときどき見受られるような気がします。確か名古屋のJRタワーズのEVホールや15階のホールもとても暗かったような気がします。
話は戻りますが説明の中で休みでもシャッターを閉めるというような無粋なことはせず、ウインドウーショッピングが楽しめるような場を作りたかったというような説明が有りました。
そして通路の巾は一定でなく狭くなったり広くなったりしています。管理上は見渡せた方がいい訳ですがそれ点をある程度犠牲にしても人間になじむ空間を作りたかったということでした。


ストリートファニチャー



六本木ヒルズの敷地の街路にはいたるところにストリートファニチャーなる家具が置いてあります。
内田繁さんや日比野克彦さんなどがデザインした、単に家具ではなく空間を規定するモニュメントにもなっています。この写真は何かなと思われると思いますが、スロープの途中に石で組まれた単なるオブジェではなく例えば車椅子やベビーカーなどの人がちょっと休むためなどにも使える場ともなるという説明でした。
この部分だフラットになっています。


人工地盤の上の庭園



この場所にはもともと「毛利庭園」という庭園があったらしいのですがその場所にまるでそのまま、手付かずで残したように庭園があります。
しかし実はこれは人工地盤の上に出来た庭園です。いろいろびっくりするものはありますがこういったものには理屈ぬきで驚きます。
夏にはホタルが乱舞するとのことです。
しかし明るい都会の中でホタルが舞うのにおじけづかないか心配です。


見慣れないもの

建物内のあちらこちらにこんなものが有ります。
これは床についているわけですが排水口ではなく空調の吹き出し口です。
手をかざしてみると確かにそれほど強くはありませんが空気が吹き出していました。マリリンモンローのような場面の期待にはとても応えられないようです。


記念写真です


最初に有った写真に写っていた”変”なものは巨大なクモのオブジェの足でした。みんなの頭の上にあるのがクモの頭です。
この後昼食をとり森美術館を訪れました。ただ写真撮影は禁止のためここで紹介することが出来ません。当初1時間半くらいの予定でしたが多くの方が六本木ヒルズで費やす事が出来る残りの時間、3時間あまりを美術館で使われたようです。それほどに広く盛りだくさんの展示でした。ただ集中力はそれほど続かないのでそこが問題でしょうか。


青山・表参道
この後予定通り青山表参道をおとづれたのですが全て自由行動であったためこれも紹介に値する資料を用意できませんでした。
みなさん有名ブランドのブティックやインテリア関連のお店を訪ねられたようです。