岡崎美術博物館

 

岡崎美術博物館に行って来ました。今回がはじめてという訳では有りませんが漠然としか見ていなかったので、もう少しよく見てみようといった訳です。


写真は美術博物館のエントランス前にある公園です。風車が並んでいて、その延長上に岡崎市街が有ります。
建物もいいですがこのロケーションが非常に魅力的です。また風車があいまいなこの敷地に方向性を出し適度な緊張感を感じさせるのかなーなどとも思います。
真ん中に写っている石のサークルの中央から、定期的に蒸気が吹き出てきます。
この美術博物館の広場は天気がいい日は家族連れの絶好の遊び場です。


エントランスホール建物の全景です。ガラスの箱をそっと置いたといった感じです。
反対側まで透けているので威圧感はありません。でも正月の休みのとき行ったら全体に結露して
ました。やっぱり空調のおかげで成り立っているんだなーと改めて思いました。


エントランスを入って振り返って見た写真です。
ガラスの壁面を支えるスチールパイプを組み合わせた柱が軽快です。


このエスカレーターを降りて展示室に向かいます。
分かりにくいですが正面に椅子のモニュメントがあります。ただ全体に線が細い作品なので
その奥にあるサッシの無目と重なり合ってしまい、「ちょっとなー」と思います。


エントランスレベルにあるミュージアムショップは、楽しそうなものがたくさん置いてあります。
癒し系の音楽CDなども置いてあります。実際はこの写真ほどごちゃごちゃした感じではありません。ところどころに外壁のための柱がありますが、やはり軽い感じです。


天井もやはりガラスですが布製のブラインドが付いています。中央に見えるのがエントランス部分の構造体である柱です。かなり太いですが、リブつきのコンクリート打放しパネルになっていることや中央に竪に配置されていて気になりません。柱の上にあるのがこの部分を支える梁です。


リブ付きコンクリート打放しパネル。
御影石と組み合わせています。


先ほどのエントランス棟をレストラン棟の方から見ています。中に太い柱がすけて見えています。
手前レストラン棟の柱は先ほどのエントランス棟の外壁用柱と同じパターンになっていて、全体としての一体感を感じます。


レストランをエントランス棟から見ています。
屋根の先端がはねていて空に飛び出して行きそう感じです。全体に軽い感じの表現です。ここのレストランは結構人気です。
岡崎市が一望できます。デートにもいいかも。たしか10時ごろまでやってます。


トイレの中は黒御影石で統一されていて、少しくらいが重厚な雰囲気です。


建物を池側から見ています。
エントランスの両サイドに小さな池があるのですが、そこから大きな池に川が注ぎこむといったことなのでしょうか。
ただこちらの側にあまり人がこないのがもったいない気がします。岡崎市のホームページなどに有るのはさらに池の反対側から写した
写真です。エントランス棟が作るスカイラインが綺麗です。

岡崎美術博物館 URL:http://www.city.okazaki.aichi.jp/museum/ka111.htm 

設計者
栗生 明
1973 早稲田大学大学院修士課程修了
槇総合計画事務所入社
1979 (株)Kアトリエ設立
1983 文化庁委嘱在外研修員として渡欧
1987 (株)栗生総合計画事務所と改称
現在 (株)栗生総合計画事務所主宰 千葉大学教授

主な作品(美術館関連)

○植村直己冒険館
兵庫県城崎郡日高町伊府785
tel. 0796-44-1515 fax.0796-44-1514
http://www.boukenkan.jp/
1994

○清里フォトアートミュージアム
山梨県北巨摩郡高根町清里3545
tel.0551-48-5599 fax. 0551-48-5445
http://www.kmopa.com/
1995

○平等院宝物館 鳳翔館
京都府宇治市宇治蓮華116
tel. 0774-21-2861 fax.0774-20-6607
http://www.byodoin.or.jp/
2001