「食器を学ぶ 食器を味わう」ノリタケの森見学

 

去る2月24日(土)第5回セミナー「ノリタケの森見学」が行われました。少し風は有りましたが天気にもめぐまれいろいろな施設をゆったりした気分で見学することが出来ました。
ノリタケの森は名古屋駅の北側徒歩で10分ほどにある施設ですが、市街地の真ん中の贅沢とも思える広々とした敷地に、クラフトセンター(ミュージアム)、ギャラリー、レストラン、ショップが点在しています。ほとんどの建物がこの場所にもともと有った陶磁器工場をイメージさせる煉瓦造りで味わいのある雰囲気を醸し出しています。現在は特注品の製作のみを残し九州、中国に工場を移しているとのことです。

入場料が必要な施設はクラフトセンター(ミュージアム)のみで500円の入館料が必要となります。この日の見学はこの施設からとなりました。そしてその内容は私たちが日頃よく目にするノリタケの陶磁器の歴史、(日本の陶磁器の歴史にそのまま重なるわけですが)そして陶磁器が出来る行程をつぶさに見学することが出来ます。実際に職人さんが作っておられる中を見学していきますのでとてもわかりやすくいつまで見ていても飽きません。動物の置物の原型を油粘土で制作する人、それを粘土で整形する人、そして整形された物をサンダー掛けして形を仕上げる人、絵付けをする人・・・たくさんの職人さんが黙々と仕事をしておられます。興味が有ればあればお皿に絵付けをしてオリジナルの陶磁器を作ることも出来ます。

このミュージアムは4階建てなのですが1,2階で製作工程を見学した後は3,4階で常設されている古い陶磁器や企画展を見学出来ます。この日の企画展はノリタケのデザインの基礎を作った大倉孫兵衛の錦絵コレクション、浮世絵が展示されていました。常設ではあのフランクロイドデザインの皿などもあり興味のある方にはとても短時間では回れない内容だと思います。
昼食は窯を意味する「キルン」の名を冠したレストラン「キルン」で参加者全員でとりました。メニューは4種類のコースでどれもお得感のあるランチです。もちろんアルコール類もあり皆さん、キール(フランスのブルゴーニュのディジョン市長であったキャノン・フェリックス・キール (Félix Kir) によって考案されたとされるワインにリキュールを加えた飲み物)を注文されていました。もちろん車での参加者は水です。前記したようにレストラン棟に入るのに入場料は有りませんので名古屋に出かけた折に覗いて見るのも良いかもしれません。ちなみに園内で5000円以上の買い物食、事をされれば駐車場も一日無料です。

 

午後からはギャラリーを見学しました。(もっとも午前中に見学を終えた方もいらっしゃいましたが。)ギャラリーはどちらかと言えば子供向けの施設ですが、というのも入口でカードを渡され各展示物にあるマークにそのカードをかざすことによりポイントをゲットしていくというシステムをとっていきます。で最後に「やったー」となります。ただ見学のしかたは子供向けでも内容は大人向けの内容となっています。
そして陶磁器関連、ファインセラミックスの技術がハイテク機器のいろいろな場面に使われていることに驚かされます。インクジェットプリンターのインクを噴射する原理などを見るとまさにびっくりです。是非科学好きの方は行かれることをお勧めします。くれぐれも大人の私たちが注意しないといけないのは展示そっちのけでカードのポイント集めに熱中することです。ポイント集めても何ももらえません。念のため。
ノリタケの森の見学の後は各々名古屋駅周辺を見学されたようです。特に最近オープンしたルーセントタワー、オープンまじかのミッドランドスクエアーなど元気印名古屋を象徴する建物群場は一見の価値があります。
今回は土曜日の開催と言うこともありいつもの水曜開催では参加出来ないという方も何人か参加していただきました。今後もなるべく多くの方に参加していただけるよう企画をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。