「星ケ丘テラス」見学記

 


3月20に名古屋の星ケ丘にオープンした「星ケ丘テラス」を見学してきました。
ここはもともと星ケ丘ボウルというボーリング場の駐車場でした。星ケ丘から椙山女学園に向かう坂道の両サイドに店舗
が連なっています。椙山女学園といえばICの実技試験会場に使われていたこともあるのでなじみのある方も多いのではないでしょうか。
この写真は坂の下の方から上を撮った物です。まさに大きなテラスが設けてあります。芝生とウッドデッキが交互にあります。全体として白を基調としたデザインです。土曜日の朝なので閑さんとしています。この部分は1階ブティック、2階にはブティックや日曜雑貨の店がありました。


上の写真から見えるテラスの様子です。
店舗はまだ準備中の段階なので余りライトもまばらです。
大きな黒い庇がアクセントになってます。
金属の骨組みにシートを張ったデザインで、この施設全体に見受けられる庇です。
何の変哲も無いファサードを彫の深い表情に変えています。


上の写真の道路を挟んだ反対側です。
こちらは道路からセットバックしながらの4階建てになっています。
1階は子供服の店舗、靴屋さん、ジーンズショップなどが入っていました。それとクレープ屋、ミスタードーナツなどです。
2回には生活雑貨、食器、旅行社など、3階には美容院、リラクゼーションなどがあります。
4階は飲食店が数店ありました。中央の丸い建物は案内所か何かのようですがまだ工事中です。全体としてはカジュアルの雰囲気です。


その一角にある「ダイエット神社です。ご利益の程は定かではありません。最近リバウンドの傾向にあるので丁寧に拝んできました。
しかし本当に脂肪を賽銭箱に入れるのかと思ったのは僕だけでしょうか?


坂の一番上附近の写真です。この中には「無印良品」とブティックが入っていました。
この部分はレンガタイルが貼ってあるのですが、全体でみると坂の登り初めと終わりに少し
高いレンガタイルの建物を配しあいまいになりがちなエンド部分にアクセントを与えています。その他の部分はALC版に吹付タイルの仕上がほとんどです。要するにあまりお金をかけていません。


屋根には近頃よく見る(雑誌等で)植栽による仕上になっています。
僕などは藤森照信さんのタンポポハウスのようにもう少し派手な植物にすればいいのにと、無責任なことを思ってしまいます。
藤森さんといえば天竜市立秋野不矩美術館はmiccで行ったとばかり思っていましたが、行ってなかったということを先日知りました。一度行きましたがとても感じの良い素朴な建物でした。


施設のあちらこちらに椅子が置いてあったり、しますがここにはテーブルもありました。
こういうゆとりの部分が建物全体を魅力あるものにする場合が多いような気がします。
大きな施設でなくても住宅でも同じようことが、言えるのではないでしょうか。
合理性だけを追求すると疲れたりします。


「LAURA ASHLEY」という布地などを扱っている店の店内の様子。
店員の方は非常に感じが良かったけれど、写真撮影はお断りしているとのことで、外から撮った写真です。
もともとイギリスのお店だそうですが、勉強不足で知りません。

インテリア家具のお店。
照明に面白いものがたくさん有りました。僕好みということですが。

 
坂の一番下にある子ども服向けのお店。若夫婦+子どものお客さんが朝早いのにも関わらすちらほら。


ボーリング場側の2階部分です。適当なスケール感です。
やはり黒い庇がアクセントになり平凡さから、救っています。
正面に見えるのが坂の一番上にある「無印良品」のお店です。レンガタイルの貼ってある部分です。


こちらは反対側(三越側)の一番下にある銀行とスターバックスの内部。
キャッシュコーナーと喫茶店が合体しています。
初めてスターバックスに入ったのですが、知人の話しによるとドトールなどと違い禁煙なので、椅子を焦がす心配がなく比較的いいシートが使われているということです。


全体の構成です。
右側が三越側左側が星ケ丘ボール側で、左4階建て 右2階建てなのが分かると思います。


「星ケ丘テラス」を訪ねて

今回訪ねた星ケ丘テラスは私の昔の通勤路であることもあってなじみがあり、また近くに東山動植物園があり多くの愛知県の人も知っているのではないかと思い、紹介する事にしました。
当日までほとんど夜中しか見たことが無かったので昼間みる風景は新鮮でした。
冒頭にも書きましたがここは星ケ丘ボールの駐車場だったところで、そのときの風景から考えるとまさに一変しました。
坂道であることを利用しうまく計画してあると感じます。三越側には大きなテラスを作り、反対側の建物はセットバックさせてあるので、全体として非常にゆとりのある一角になりました。
建物は白を基調にしてあり清潔な感じを受けます。
ただ ALC版に吹付というローコストな仕様がどれぐらいの年月今のイメージを保てるのかは、少し疑問があります。
全体としてカジュアルの雰囲気でこのあたりに住んでいる人の様子が垣間見れます。この施設の隣(三越のまん前)も今から解体が始まりそうで全体として渡のような界隈が生まれるか楽しみです。