「テーブルコーディネート入門」

 

講師 松井由紀美 氏

去る12月19日(火)に今年度の第4回セミナー「テーブルコーディネート入門」が開催されました。講師には蒲郡市在住の松井由紀美さんをお迎えし会場には協賛企業であるアーデンハウスデザインさんのショールームをお借りしての開催でした。今回は参加人数20人と今年度一番の参加人数でテーブルコーディネートへの関心の高さを改めて感じさせられました。
セミナーは「テーブルコーディネートって何?」という基本的な事から始まりました。
私たちの食環境についてのお話です。70年代までの「単に食べる」から80年代の「欧米志向」、90年代の「本物志向」、そして現在の「健康志向」と時代と共に人々の指向も変化してきておりテーブルコーディネートの内容も変化してきているそうです。
今の時代のテーブルコーディネートはただ単に食べるという行為についてのコーディネートでなく家族との団らん、友人などとのコミュニケーションを生み出す場を演出する「食空間プロデューサー」としての仕事になってきているとのことです。

お話はおもてなしの空間の実際のコーディネートはどんなことに気をつければいいのかという話に移っていきます。おもてなしの食空間の演出は「清潔で美しく五感に響く」コーディネートが重要とのこと。五感すなわち視覚、味覚、臭覚、聴覚、触覚に響くコーディネートが重要。味覚、臭覚は当たり前ですが視覚、テーブルコーディネートではあまり多くの色を使うことはせずだいたい三色くらいでまとめるのが普通とのこと。クリスマスの場合、赤、緑、金色などでまとめたりします。次に臭覚、例えばその香りにより使って良い花、悪い花などが有ると言うことです。そして聴覚、食事の時のバックグラウンドミュージックは確かに大切と思います。そして最後に触覚、西洋料理では器を持つことはあまりありませんが日本の場合手で持って口に運びます。(属人器と言うそうです。)そんなわけで触覚も大切な要素となると言うことです。そしてそれにもまして大切なのは「ようこそ」という気持ちをもってコーディネートする事、自分が楽しんでコーディネートする事とおっしゃっていました。

その後テーブルを構成する物の大きさなどの説明がありそして具体的なテーブルコーディネートの仕方を教えていただきました。

1)クロスの長さ
テーブルクロスはだいたいテーブルから15~20㎝くらい垂らす。これ以上になると膝についてしまうので注意が必要。

2)食器の位置
メインの皿は人の中央に置きだいたいテーブルの端から3㎝位離す。これは指2本分位になるので「2指(にし)」離すという。
そしてナイフ、フォークはその両サイドにテーブルから「3指」くらい離して置く。
グラスはメインのフォークの延長線上において数が増えれば内側に置いていく。

3)花の置き方
花はテーブルのセンターに置きその高さは手で拳を握ったときの肘から拳までの高さくらいに押さえる。それ以上高くなると相手との目線がさえぎられる。

4)キャンドルスタンドの置き方
キャンドルスタンドは基本的に2人に一灯の割合で置く。
3灯立ての物を置くときはテーブルと平行に置かずテーブルと直角に置くか少し斜めに置く。そうしないとその光で浮かび上がる人の顔が立体感のないものになってしまう。

5)ナプキンの位置とたたみ方
ナプキンは最近では折り目があまり付かない、折り数の少ないたたみ方がされている。

この後実際に各々ナプキンの折り方を体験しました。うまい人、そうでない人いろいろで和気あいあい、みなさんたのしんでおられました。

このあと季節と言うこともありクリスマスの為のコーディネートのお話がありました。
クリスマスはキリストの誕生日を祝っているのだけれど本当のところ誕生日は未だはっきりわかっていない事やクリスマスカラーについてのお話など日本でも当たり前になった行事でも詳しくは知らないクリスマスについていろいろと教えていただきました。

そして最後にケーキとお茶での懇親会でセミナーを無事終えることが出来ました。